装置の設定
装置の設定
基本画面の表示内容
基本画面では現在時刻、入力している地下流水音のデーターを表示するとともに、基本的な測定条件(周波数フィルター、増幅度)の設定値も表示します。
基本画面では、地下流水音測定の際によく変更する「周波数フィルター設定」、「増幅度変更設定」をスイッチ操作で簡単に変更することができます。
また、この画面でRECORDスイッチを押すと、地下流水音の測定、及び測定データの記録を行うことができます。
電源投入後、タイトル画面を約2秒間表示した後、基本画面を表示します(図1)。
- 記録数:内部に記録されているデータの個数を表します。
- 現在時刻(時:分):現在時刻です。
- ピーク値(PD):代表値(D)を計算するために用いられる、1測定毎のピークの値です。1次処理で計算した値です。
- 周波数フィルター(LOW):現在設定されている周波数ローカットフィルターの設定値です。入力信号が、ここで設定されている値以下の周波数はカットされます。
- 周波数フィルター(HIGH):現在設定されている周波数ハイカットフィルターの設定値です。入力信号が、ここで設定されている値以上の周波数はカットされます。
- 増幅度:現在設定されている増幅度です。入力されている信号の音量になります。
- 代表値(D):1測定毎のピーク値(PD)で算出された代表となるデータです。2次処理で計算した値です。
増幅度(音量)の変更
ピックアップセンサーで捉えた信号に対する増幅度の変更は基本画面の操作で行います。
基本画面表示の「A」の右側の数字が増幅度の設定値を表しています。
①増幅度の変更
◀スイッチを押すごとに、Aの数字が1ずつ減少し、▶スイッチを押すごとに1ずつ増加します。
※増幅度を0に設定するとレベルメーター、ピーク値(PD)、代表値(D)はそれぞれ0の値に、ヘッドホンの出力は音量0になります。
※増幅度の上げすぎるとヘッドホンから大きな音が出力される場合がありますので注意して下さい。
②設定値の記憶
増幅度の設定値はスイッチ操作ですぐに変更ができますが、電源を切ると変更は記憶されていません。
変更した設定値を記憶したい場合はSETスイッチを押して下さい。
変更内容が不揮発性メモリーに記憶され、電源を入切しても残ります。
※前項のフィルター設定値も一緒に記憶されます。
※フィルター、及び増幅度の変更を行った場合は、一度PD値を消去して約0.5秒後、新たにピーク値(PD)、代表値(D)の計算を開始します。
フィルター設定の変更
ピックアップセンサーで捉えた信号に対するフィルター機能の設定は基本画面の操作で行います。 基本画面表示の「L」はローカットフィルター、「H」はハイカットフィルターを意味し、右側の数字が設定されているフィルターの周波数を表しています。
・L04: ローカットフィルターが400Hzに設定されていることを表します。
・H12: ハイカットフィルターが1200Hzに設定されていることを表します。
画面の数値は実際の周波数の下2桁の00を省略した状態で表示します。
実際設定されている周波数との相関は以下のようになります。
ローカットフィルター | ハイカットフィルター | ||
---|---|---|---|
表示 | 周波数(Hz) | 表示 | 周波数(Hz) |
00 | 0 | 00 | 0 |
02 | 200 | 06 | 600 |
03 | 300 | 08 | 800 |
04 | 400 | 12 | 1200 |
※0Hzはフィルター設定なしを意味します。
フィルターの設定は▲・(LOW)スイッチ、▼(HIGH)スイッチの操作で行います。
①ローカットフィルターの変更
▲(LOW)スイッチを押すごとに、「L」の数字が以下のように変化し、数値に応じたローカットフィルターの設定値が変更されます。
②ハイカットフィルターの変更
▼(HIGH)スイッチを押すごとに、「H」の数字が以下のように変化し、数値に応じたハイカットフィルターの設定値が変更されます。
③設定値の記憶
フィルターの設定値はスイッチ操作で変更するとすぐに変更が適用されますが、電源を切ると変更は消去されます。
変更した値を記憶したい場合はSETスイッチを押して下さい。変更内容は本装置の不揮発性メモリーに記憶され、電源を切っても残ります。
※前項の増幅度変更値も一緒に記憶されます。
※推奨設定値(表内黄色表示)
LOW カットフィルター:300(又は400)、HIGH カットフィルター:800(又は1200)
増幅度:5、サンプリング数:100、平均データ個数:3